昨今では多くの人が介護業界を目指して資格を取ったり実技の腕を磨いたりしています。この業界は今儲かるという風にも言われているほど需要があり、働き手にとっても安心できる業界ではないでしょうか。しかし、働き手の多くの人が介護系の資格やスキルばかりを意識していて、その他の資格やスキルには一切興味がないというのが現実のようです。その業界に関する資格やスキルを身につけるのは当然のことかもしれませんが、介護業界も永遠ではありません。
人口の推移が逆ピラミッド型とされていて、よほどのことがない限りこの形が逆転することはありません。問題はこの形です。例えば逆ピラミッドの高齢者部分が現在100人でその下が80人だとすると、将来的に高齢者部分は入れ替わり80人となります。そうすると、単純に考えればそれまで100%であった需要は80%へと衰退します。
これが繰り返されれば体力が少ない企業から撤退を余儀なくされていくのではないでしょうか。こうした現象に対応できるのが派遣としての事業者です。この業界の派遣というのは利用者宅に従業員が伺い介護サービスを行うというものですが、そのサービスの幅が広く中にはフリーサービスとして庭の草むしりや引っ越しの手伝いなど多岐に及びます。いわゆる何でも屋のような存在になっていて、おまけに保険が適応されますので普通の何でも屋を利用するよりも安く済みます。
つまりは、介護以外の資格やスキルを身につけることでこうした事業者に積極的にアピールできると共に、業界で重宝される存在となることも夢ではありません。派遣という雇用形態さえ改善されれば非常に将来性がある業種になるということが言えるのではないでしょうか。